驚嘆の縄文土器 これぞ世界遺産だ!


2006年、冬、バークコレクションの招待日に東京都美術館に行った。

一番最初に展示してあった縄文土器に、驚嘆した。

これまで、縄文土器というものをまともに見たことが無かったが、世に、こんな恐るべきものがあったとは!。

強烈な衝撃!








次に展示されていた弥生土器は優美。然し、この品は所詮、偶然の産物。





縄文土器ほど、人間の思念を見事に造形したものは、古今東西、世界中に無い。

それが、何と、1万4千年以上前から造られていたんだ!
そして、縄文土器を造りつずけた縄文文化は、何と、一万年の長きに及んだ。


一万年! 我々の想像をはるかに超えた悠久の時!



世界遺産は、不動産的なものに限られるらしいが、
然し、この縄文土器の逸品こそ、人類が誇るべき最高の創造物、最
高の遺産だ。

ほとんどの縄文土器は、考古学資料として博物館的なところに展示されているが、
これは、考古館や博物館に展示され
るものではない。
独自の施設を新造してでも、人類の宝として展示されるべきもの。

私が、このホームページを立ち上げたのは、
兎に角、一人でも多くの人に、この素晴らしい人類の宝を認識して欲しいか
ら。


解説などは、他にお願いするとして、出来るだけ多くの写真で紹介していくつもりだけれど、こういったものは、
所詮、写真などでは駄目。本当の迫力は出ない。


絶対に、実物をご覧願いたい!



縄文土器の逸品を見たとき、がんと頭を殴れたような衝撃、
全身に鳥肌が立つ、血圧が上がって体温が上がる、等の現
象が起こる。ちょっと大げさだけどね。


でも、実物でなければ駄目。私はね。

井戸尻考古館には、神像形土器を見に行ったのだが、ついでに見ようと思っていた、例の「切手の水煙」がなかった。
帰り際に、聞いたら、「貸し出してはいるけれど、模造品が置いてある」とのこと。
何処だと案内してもらったら、なんと、確かにあるのだな、これが。
さっき廻った時には、両サイドの品だけ目に入って、模造品は全く見逃していた。
よく出来たものだったけれど、一生懸命、見て廻った二人とも全く目に付かなかった。



縄文土器の逸品からは、数千年の時空を越えて、縄文人の情念・思念・呪(シュ)が吹き出してくるとしか思えない。


縄文を見ていると息苦しくなるから、じっと、見ていられないという人もいる。
安心立命の弥生の方が体質に合うのだそう
だ。


余談だが、又、バロックを聞き直していて、ある人に、「こいつあ、面白いよ」とAndrew Manzeのバロックバイオリンで
「悪
魔のソナタ」を聞かせたら、気持ちが悪いからやめてくれという。感受性が強すぎるのも。


今迄、30人以上の人たちに、直接、紹介したが、縄文土器を見たことがあったのは一人もいなかった。
その中でJWFに
近くなったのは、5人くらいかな。




最近、放映されたNHK 夢の美術館 世界の至宝 工芸100選。

津南町からの火炎と王冠、縄文土器が出てきたが、世界最古の土器と紹介されただけ。
それは良いとしても、
出演者の島田雅彦に至っては、「こんな装飾は、邪魔だ」だとコメントしただけ。
この阿呆野郎の劣悪な感性。それとも、
過去の所謂、著名人達がした縄文土器賞賛への幼稚な抵抗なのか。
どちらにしてもくだらない奴。何で、こんな屑を出演させたのか。


縄文土器はすべて実用品。
過剰と見える装飾も、実用のために必要だったもの。
この哀れなチンピラは、その想像も出来ないのか。


津南町の皆さん、ごめんね。


トップへ
トップへ
戻る
戻る





1 inserted by FC2 system