日本とは、そして、日本人とは  ”愛国心、反戦運動”


最近、頭をガンと殴られたような言葉があった。

「日本生まれの日系日本人」        *デリダ 脱構築 高橋哲哉 講談社

「日本生まれの韓国系日本人」、「日本生まれの中国系日本人」は兎も角として、
「日本生まれの日系日本人」。私はこういう感
覚を持ったことが無かった。


もし、「日本生まれの英国系日本人」、「日本生まれのユダヤ系日本人」?、「日本生まれのイスラム系日本人??」などが、ある比率になる時代が来れば、日本の伝統?日本は神国?等は、自動的に消えゆくことになる。

そして、全世界から、ナショナリズム、愛国心が消滅する。


姜尚中氏と森巣博氏の「ナショナリズムの克服」の「無族 協和」も同じアイディアだが、残念ながら、「無族」なる造語が、
ピンとこない恨みがある。
又、勿論こういう本の特徴として、「無族 協和」にいたる方法は、全く、提案されていない。



姜尚中の愛国心関係のすべてのワーク。

姜尚中が、思考を重ね、思考を深め、苦闘し、百万語を費やしても、「新井英一の清河(チョンハー)への道〜48番」、
唯、一曲に完敗している。何とむなしいことよ。
まあ、「日本生まれの韓国系人」という人たちが、どんな苦労をしたか、どんなに苦しんだか、その状況にないものが、あ
れこれ、勝手なことをいえないのだが。




従軍慰安婦問題

米国のマイケル・ホンダ下院議員が、日本軍の慰安婦への蛮行を強く糾弾する決議案を作成し、6人の同僚議員と共
同で平成19年1月31日、下院に決議案を提出した。

何故、日系人が?と思う人がいるようだが、それは、貴方が、「日本生まれの日系日本人」だから。彼は、「米国人」で、
最早、「日系人」ではない。

マイク・ホンダを支持しているのは、アジア系アメリカ人社会。
反日中国系アメリカ人組織からも多額の献金を受けているらしい−その上、選挙区の3割程度が中国系、韓国系を中心
としたアジア系である−だから、彼にとって反日は政治手段だと考られる等といわれる。
米国人でしかも、政治家だから、実情は、当たらずとも遠からずで、実益があるからやっている行為であろう。

然し、そういう単純な誹謗をする前に、例えば、辺見庸の「ものを食う人びと」の「ある日あの記憶を殺しに」や「屈せざる
者たち」−「死ぬなら日本に来て死にますよ」をでも読んでみる。
本当に不運な人達のどうにもならない恨み、つらみ、悲しみ、苦しさ、つらさ。
それでも、生き続けている切なさ。かくも生きていることは苦しいのだろうか。

「砂あらし、地を削りてすさぶ野に、爆死せし子を抱きて立つ母」  岡野弘彦歌集

こういう人たち、14から16才だった少女を徴用した大日本帝国人が居るのだ。
出て来い! そして、「命令されてやったことだ」とでも言ってみろ!

韓国の若い人達のグループ。慰安婦だった女性達を援助するこのグループに、兵隊だった日本人が退職金二千万円
を丸ごと、自分の名前を明かさずに贈ったという。

従軍慰安婦って従軍やんか。つまり、戦友じゃないか。  三島浩司



今日(2007.6.21)は、又、沖縄戦で大日本帝国陸軍が沖縄諸島民に強要した自決の記述を教科書から削れとの文部科
学省の指導があったとのNHKのTV報道がされた。文部科学省の二人の役人によれば、有識者の意見に従ったのだそ
うだ。
有識者とは誰なのか。出て来い!
権力におもねて、どれだけ儲かるのか。


劣悪な国、アメリカ大好きの大馬鹿小泉を選んでしまったのが最悪、憲法で戦争放棄を明言しているのに米国に侵略さ
れているイランに自衛の為であった軍隊を無理やり出兵するし、もう歯止めが利かなくなった。
マスコミ、金儲けだけで出ている出演者、コメンテータ?。こけおどしに過ぎない北朝鮮のぼろぼろミサイルを驚異と声
高にわめきたてる。「撃たれたらどうするのだ!」

今いじょうの軍備を増強したら誰が、どれだけ儲かるのか?



まあ、何でもやればいいのじゃない。どうせ、日本なんて100年ももちゃしないし、300年も経てば、人類全滅なんだから。


「−−−家庭愛、郷土愛の根は、地理風土や生物学的感情にある。この素朴な感情自体は政治的なもの、経済的なも
のではない。自分の国を思う感情であり、他国を排除するものではない。
然しそれは現代国家に見られる愛国心とは異なる。
西欧の少年少女にとって、最も重要な社会的忠誠は、彼らが、市民・国民として所属する国家への忠誠であり、国家へ
の義務は政府の命令どおりに行動することだと教えられている。この教えに疑問を抱かせないように、歴史、政治、経済
で偽りを教え、外国の過失は必ず指摘し、自国は善良な防衛戦争に立ち上がったと吹き込まれる。
自国が戦火を交え、外地を占領するのは文明を広め、福音を伝える為だと信じこませようと努めている。この政策に立脚
する国家主義者が願う愛国心を注入する為に、民衆のヒステリーや情動性を利用する。これは国家的利益を握る人々
が行う最も恐るべき現代の悪の源泉である。これは国際関係に精通する人々にはだれにも明白な事実である」
Bertrand Russell, Principles of Social Reconstruction, 1916
バートランド・ラッセル、「社会的再編成の諸原理」より



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