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NHKの城島の番組、ソフトバンクの名キャッチャー城島がシアトル・マリナーズに移籍しての苦労の一年。
日本では「キャッチャーがリードする」、アメリカでは「ピッチャーが投げたい球を投げる」。これを習慣の違いと解説して
いたが、とんでもない、これが人種の違い、根本的なもの。
それでも、流石に白人系ピッチャーの一部は、理性が本能を抑えて、段々と、城島のリードも受け入れる段階に成って
きたようだ。全く駄目で、最後まで本能むき出しなのがヒスパニック系(まあ、マリナーズは、三流球団だから、こんなこと
が許されているのかもしれないが)。

こういったとき、我々は簡単に、狩猟民族の性(さが)などとかたずけるが、所詮、日本民族にはわからないところ。
何かが起こったときに、瞬間的に、無意識に、生物の本能がどの程度働いて、どう反応する個体なのかなんてね。即ち、
理性では抑えられない神の部分がどの程度現れるか。

仕事をしていて、米国では時々ぶつかる言葉、Exiting !(欧州では聞いたことがない)。
彼らからは本当に、素直に、この言葉が出てくる(65歳の爺さんからも「この仕事は、Exitingというせりふを聞いた)。
我々の年代じゃ、ちょっと気恥ずかしくて使えないのだが、これも、自分が神だと思っているからいえるのだろう。

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アメリカのキャフテリアで飯を食っていると突然男が立ち上がって、何かしゃべりだす。ひとしきりしゃべって又飯を食いだ
す。周りの人は全く気が付かないような顔をしている。
打合せなどでも、時に自分の主張を延々とやるやつがいるが、いい加減にしろとかやめろとか絶対にいわない。気が済
むまでやらせるのが普通だ。
古くは禁酒法やマッカーシー旋風、10年前の極端な環境保護の動きなどに対して、本音のところでは反対であっても、
首をすくめて嵐が頭の上を通り過ぎてゆくのをひたすら待っている感じのアメリカ人たち。

アメリカじゃ、誰もが神なのだから、そのコミュニティのなかでは、こうして、ぶつかり合いを避けているのかもしれない。

コミュニティの外から攻撃されたら大変、マスコミが、一斉に、あふりたてるから、ばらばらだった、この八百万(やおよろ
ず)の神々が一斉に騒ぎ出す。
そのヒステリックな状態が、テヘランの駐イラン米大使館を占拠事件や9.11のアメリカ。

そこで、大統領が教皇として作動しない時、即ち、正しかろうと誤っていようと、兎に角、速やかに悪魔を特定し、その殲
滅を発動しない時は、いっぺんに失格者になって仕舞う。
人権外交を旗印にしたカーターは、後にノーベル平和賞を受けるような実績を上げていたのに、一回の失敗で臆病な
弱虫と烙印を押されて仕舞った。
この轍を踏みたくなければ、ブッシュに、9.11では他の選択肢はなかった。そしてそれは、現世を統べる大神達のご
意向に沿うことでもあった。

昔、親父が話していたことだが、「大きな話がまとまる寸前、打合せの場に、今まで全く顔を見せなかった人が出てくる。必ず老人で、ある時などは車椅子に乗っていた。何も言うわけでなく、ただじっと見ているだけ。こういう人が出てくると、ああ、これで話がまとまったなと感じるのだよ」と。

一握りの人達、こういった大神達の意に沿うことであれば、よそ目にはとんでもないと見えることでも実行させてもらえる社
会構造なのだろう。
何しろ、「地に満ちて地を従わせよ、海の魚、空の鳥、地に這う生き物を全て支配せよ」と命じたカミ、「私以外のカミを拝
んだら、必ず、お前達を滅ぼす」、そして、「主の怒りは、再びイスラエル人に向かって燃え上がった」というようななんと
も、恐ろしいカミ、「私は、お前の前に、カミの威光を通らせ、主という私の名をお前に述べるだろう。私は許そうと思うも
のを許し、哀れもうとするものを哀れむ」、そんな弱肉強食、唯我独尊のカミと独占契約した人達、その中の一握りの大
神達が世の中の富の3分の1以上を所有しているわけだから。

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Cost of War と言うサイトを覘いてごらん。イラク侵略戦争の累積コストが、刻々、上がっていくのが見える。
2006.11.17、19:35現在、約$343,137,000,000、即ち、約38兆円。コストを負担しているのは八百万の神達
で、その分、大神達の財布は膨らんでゆく。(日本の国家予算は約82兆円。例のわけの判らない部分を加えると260兆
円位)



米国の2007年度国家予算。どっちが、実態を示しているのだろうか?
左は、米国政府の公式発表、右は、War Resisters Leagueのごく私的な分析。
公式発表の軍事費19%だって、突出した巨大な額だが。

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9.11、オーサマ・ビンラディンに罪が有るとしたら、死に体だったブッシュに、テロ行為という塩を送ったこと。

所詮、ラムズフェルド、チェイニー、ウォルフォウィッツ、ボルトンなんて輩が、どうして、あのように人類を不幸にすること
を苦もなく行えるのか、通常の人間には理解できないだろう。
然し、考えてみれば、ヒットラーやスターリンの名を出すまでもなく、ついこの間まで、人類が、常に平気で行ってきた行
為、むしろ、英雄とかなんとか賛美された行為、時には娯楽になった行為なんだね。

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何故に、ヒトは、憎みあい、傷つけあい、果ては、殺しあうのだろうか。

生物という現象は、他の個体の存在を許さないという情報が組み込まれている。
全ての生物は、他の生物の生命を糧としてしか存在しえない。同じ種の中では、他の個体は全て、排除するのが生命と
いう現象の原則。
それに、生物の頂点に立った人間といえども、所詮、死刑囚であり、遅かれ早かれという本能が働くから、他の個体の事
なんてなんとも感じていないのだろう。
「命の重さ」なんて、蟻を踏み潰すようなもんで、本来、零に等しいものなのだ。
TVに出てくるやつらは、賢しらげに、「命の重みは、何よりも重い」なぞと、いとも簡単に、言う。その白々しい馬鹿顔。

存在できるのは僅か、平均して百年にも満たない期間だ。その短い時間、全てのヒトが安らかに生きるように願いたいも
の。方策は、ごく単純な、当たり前のことなんだけれどね。
アメリカが、敗走した後のベトナムの状態を見てごらん。

「悪は、直接に体験され、直感によって理解される。もとも根幹的なレヴェルにおいて、悪は抽象的なものではな
い。現実的且つ具体的なものだ」

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米国の小学校教師のアンケートでは、「原爆投下は、やむ終えなかった」とする意見が大半を占めるという。
大義名分さえ立てば、それが誰の、どんな大義名分であろうと、原爆使用は認めるという怖ろしい社会がアメリカ。この馬
鹿どもが世界を握っているのだ。


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