初め半年や1年は暴れてご覧に入れます。しかし、---  (山本五十六)

イラク侵攻、 米国大統領に別の選択肢があったか?

テキサンの大統領が、カーターの轍を踏むまいとむちゃくちゃしたもんだから、外国での米国の評判は、今、建国以来の
最悪なんだろう。

米国、周期的に外に敵を造って戦争を仕掛けなければやっていけないのはこの国の宿命であるというのはよく言われる
ところだが、最近の歪みは、いささか目に余るものがある。

本来、新しいものを創造するという面があったアメリカンドリーム。
これが「金もうけ」を唯一の目的とするものに成り下がってしまったところに、一つの原因がある。ノーム・チョムスキーの
「金もうけがすべてでよいのか・グローバリズムの正体」なんかに明快。「金もうけの為なら、手段を選ばず」のもたらす大
きな歪。

なお、ノーム・チョムスキーは、同じようなことを書いているから、どれか一冊読めば十分。
 *グローバリズムは世界を破壊する・プロパガンダと民意   *テロの帝国アメリカ・海賊と帝王
 *メディアコントロール・正義なき民主主義と国際社会    *秘密と嘘と民主主義
いずれも、いささか過激なタイトルだが、中身は結構まともなもの。
一時期、「アメリカ帝国論」は雨後のたけのこのようにでた。誰が見ても。アメリカが、悪の帝国であることは間違いないようだ。

アメリカ合衆国憲法、Amendment 1(憲法修正第1条)に Separation of Church and State(政教分離)がうたわれている
のだが、歴代の大統領の就任式ても判るように、伝統的に、牧師による「祈祷」が重要な部分を占めているし、正副大
統領が「宣誓」を行う時に聖書に手を置くし、正副大統領共に、宣誓の締めくくりの文句は、必ず、「So, Help me
God.、神よわれを救いたまえ」だ。

「アメリカ独立宣言」の前文

「すべての人間は平等に造られ、
神によって一定の奪いがたい天賦の諸権利を与えられ、その中には生命、自由、及び幸福の追求が含まれてることを、我々は自明の真理である信じる。」
(1776年7月4日、十三の植民地連合のコングレスの決議に基ずく全員一致の宣言)

この神は当然、ユダヤ教の神、キリスト教の神。その他の民族の神では決してない。




ギャラップのある世論質問によれば、

*「神の存在を信じますか?」⇒95%がYes。

*「
あなたは先週、教会の礼拝に参列したか?」⇒60%以上がYes。

*「
聖書を実際に神の言葉として、真実なものとして受け止めますか?」⇒31%がYes。


「公立学校で、進化論(彼らの主張だと「進化という一仮説」)だけでなく、(旧約聖書に書いてある)神による創造説(いわ
ゆるアダムとイブの話)も教えるべきだ」というような法律が通過する国、アメリカ。

だから、アメリカ合衆国のもう一つの特徴は、キリスト教・ユダヤ教の神を神とする国家。


キリスト教・ユダヤ教と言えば、最も古くは、主、即ち神の命令で、イスラエルの民がカナンの先住民をすべて虐殺した(「ヨシュア紀」10−4)。

「異教徒は人間ではない」として、十字軍の暴挙、スペイン人によるインカ人の殺戮、アフリカ人の奴隷化等々、キリスト
教徒の残虐行為は、枚挙に暇が無い。
だから、北米に移住してきたキリスト教徒たちも100万人以上いた先住民を、一万人しか残らぬまで殺しまくった。

この米国の宗教のとんでもない規範が、平然として広島と長崎に住む市民を数十万人単位で一瞬にして大量虐殺し、
東京大空襲では、10万人を焼き殺した。
そして、世界中で、自由民主の偽名のもとに人間を殺しまくり、今もなお、イラク等で無辜の民を殺害しつずけている。


要するに、歪みを生じさせている大きな原因の二つ目が、宗教。これは根が深い。



第三に、「神によって選ばれた『新しいイスラエル』ともいうべき国家アメリカ」という意識があるから、例えば、「何をしでか
すか判らないイスラム教徒の核は危険で、神に選ばれた国であるアメリカの使う核兵器は正義である」と、この国では何
の疑いもなく信じられている。

ただ、その裏返しとして、何千万人の不法移民を受け入れるという寛容さと容量を持っていたのは、さすがといえるところ
だったが、それも、昨今のように崩れてくると、ますます、その利己的な傲慢さだけが目立つようになった。

それに、「金もうけが全て」派が、「景気回復」を錦の御旗にしてよってたかって推し進めることに成功した規制緩和・規制
撤廃。
元々、何のために規制が出来たか、過去に営々と、大変な苦労をして規制を作り上げてきたのか。それを考えたら、こ
の撤廃が何をもたらすか明らかだろう。

人間、特にその集団である組織体・企業体は、人間の最も醜い動物的な本能、弱肉強食を発現せざる終えないもの
だ。規制という箍を外したとたんに、その消費・金融資本主義のメカニズムがフル回転しだす。規制という規範を取り外した結果、自由主義は自由放縦主義に成り下がり、マスコミこぞってマインドコントロールするから、民主に名を借りた衆愚主義になりさがる。そこで、人間・社会、こぞって弱肉強食、格差拡大は当然起こる。
兎に角、景気の良し悪しを如何に計測しているかを調べてごらん。馬鹿らしくなること請け合い。

それにしても、自民党をぶっ壊し、日本までぶっ壊した小泉純一郎。
小泉改悪で、皆、ぶっ壊しておいて、後は野となれで、さっさと逃げ出した。逃げ足の速さは、屋ー様そのもの。

米国指導で、旧態依然たるXX族を退治する振りをして、諸悪の根源、文明にとって最も極悪・醜悪な拝金族を益々増
長させた。
全世界を自分の色に塗りこめようとするグローバリズム。これぞ、最悪、最低にして史上最強・最大のアメリカ帝国主義、
ジューの世界支配構想。

昨今の言動を見ていると、この最低な国、劣悪文化の米国を真から立派な国だと本当に信じているようだ。何とまあ、最
低の男を、我々は、選んでしまっていたのか!嗚呼。



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