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タイの祭りで、一番有名なのは、4月の水かけ祭りだろう。この一週間は、バンコクの町が空になる。一昔前、ドンムアン空港から常宿のリージェントバンコックまで、平均3時間位掛かっていたのが、何とわずか25分で着いてびっくりしたことがある。
7月の初旬、カオ・パンサー(雨安居入り)。この日は、これから3週間(昔は、3ヶ月)一生に一回、出家する人達が軽トラに幟を立てて、寺に向かって疾走してゆくのが見られる。雨期が明けるオク・パンサー(雨安居明け)までの3カ月間(3週間)は、俗世間でも断食の期間に当たるので、これを守って酒を飲まない人がいる。だから、オク・パンサーの日は、云わば、断食明けのお祭り騒ぎ。
7月の満月の日、在家者が近所の寺院に赴き、仏・法・僧に帰依するために、ロウソクを持って本道を3度回る行事、ウィアン・ティアンを行う。善男善女が皆、一本のローソクを持って、月明かりだけの暗い本堂の周りを静に廻る。これは中々、良いもんだ。
もっと、風情があるのが、雨期明け旧暦12月、新暦11月のロイ・カトゥーン。
この日は、川に灯明を捧げて、幸福を祈る。何に祈っているのだろうか。
バナナの葉やホテイアオイの茎で作った台を花々で飾りつけ、蝋燭を立た灯籠、カトゥーンを暗い川辺に放す。ゆらゆらと流れていく灯、灯、灯。
何となく、甘酸っぱい思いのする懐かしい祭り。
この祭りも、観光ショー化しスコータイやアユタヤでは花火まで上がるが、ラヨーンでは、昔ながらの手ずくりの灯籠を流して、静に手を合わせる。
一番最後の写真は、豪華絢爛、ディズニーランド風のスコータイのロイ・カトゥーン。
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タイは、東南アジアではもっとも鉄道が発達した国だそうだ。
よく紹介されていることだが、鉄道の駅の線路にそって青空市が開かれている。列車が通るたびに店じまいだが、事故が起こったことがないという。
バンコックの駅の青空市は、朝市。一番列車で近傍のオバちゃんが自分の荷を運んできて店を拡げる。当然、屋台もでる。
日よけを閉じ、拡げてあった荷をぎりぎりまで、かたずけたところを列車が通る。
ほらうまいもんだろう。
すれすれ。
さて国鉄がゆっくりと通過した後は、私鉄が疾走する。
線路があるから、トロッコ列車で荷運びも楽チン。
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クワイ川に掛かる有名なクゥエーヤイ鉄橋の橋の袂だって、ちゃんと線路脇まで露店が出ている。もっとも店があるのは、さすがに、カンチャナブリ側だけで、川向こうは何も無い。ただ線路が延びているだけ。
本当は、鉄道に乗って終点まで行ってみたかったのだが、もうマラリヤが出ているから絶対にやめろと言われて、断念した。
橋を渡ったことがある人はよく知っているんだが、所々に、待避所があって列車が来ても大丈夫。でも、この板敷きの鉄橋を逃げなくてはならないかと思うとなんとなく、気になるもんだ。
橋の袂にある飯屋は、結構旨い。タイでは、タイ飯を食っている限り、大体何処でも旨い。 |
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