テキサス ガルベストン



I45をさらに南に下るとTexas Cityを経て古い港町、Galveston Islandガルベストン島にいたる。このI45は、Dallasに発し
てGalvestonで終わる。300マイルない最も短い国道。

Houston港が完成するまでは、このGalvestonがTexasの代表港。早くからHoustonとGalveston間に鉄道が引かれ、綿花
などの貨物輸送が行われていたとのことで、現在でも時々蒸気機関車仕立ての観光列車が運行される。

1839年に市になったガルベストンは、The first opera house, 1870、The first electric lights, 1883、The first medical
college, 1886と順調に発展し、1900年の暴風による大災害時には、テキサス第4の人口になっていた。壊滅的な打撃を
受けながら、Galveston Cityは再建された。この時に、7マイルに及ぶSeawall(堤防)が建設された。



          建設された時は文字どうりの壁だった                    今では、堤防の上は道路


同時に、家々も、4から6フィート、ジャッキアップされた。今、ガルベストンのHistorical Strand District(古い町並みを保
存している地区)に行くと店に沿って、道路の両側に人の背丈より高い木の歩道が作られている。
然し、いくらSeawallで高潮をプロテクトしようと風は防げない。数年に一回は、大きなハリケーンで家が壊れることになる。
でも、家を直し直ししながらでも住みつずけているのだから、ここの人達は余程、ガルベストンが好きなんだろう。

毎年、十二月の初めに、Dickenson on the Strandという祭りがある。Charles Dickensonを冠にしたもので、例の
Hysterical Strand Districtを中心に英国のビクトリア時代の人達に扮したり、衣装を着た人達がパレードしたり、ショウを
したりする。だからなんだといわれると困るが、アメリカの祭りはみんなこんなものだ。日本の時代祭りだって似たようなも
んじゃない。





2月のイースターの前にも、Mardi Grasマルティグラというドンチャン騒ぎのお祭りがある。これは、ニューオリンズが起源
だから、いわば客寄せ。面白い年もあるらしいが、まあ、ガルベストン自体が小さな町なので全て、底が浅いのは仕方が
ない。

1900年の大災害を契機に,安全なHouston港を開発しようとする動きが活発になった。ガルベストンは、再建されたもの
のHouston港が充実してくると商業港としてはもはやその敵ではなかった。その後、ガルベストンは、観光地及び住宅地
となる。

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