Bing!そして、ポピュラーソング



インターネットで、日本のプロ歌手らしき人が「クルーナー」とは何ぞやとの質問をされていた。これにはいささか、びっく
り。「クルーニング」も「クルーナー」も、日本じゃ最早死語なんだ。


アメリカが生んだ最大の発明の一つは、勿論、JAZZだけれど、このJAZZも、初めは黒人社会だけのもの、マイナーな
ものだった。

それを文字通り、ポピュラーなものにしたのが、「クルーニング唱法」。そして、クルーナーとくりゃビング・クロスビー、彼
が、クルーニングで、JAZZを世に出した。

ビングも初めは、アル・ジョルスン張りのシャウトだったけれど、マイクを駆使したクルーニー唱法を編み出し、このソフト
で甘い声で歌った歌で、初めて、JAZZが白人社会に認知されることになった。兎に角、ビングの歌声でポピュラーソン
グという一つの文化が創生されたといっても過言ではあるまい。我がビングは、たいしたものなんだ。




ギネスレコードを持っているポップ・アーティストは、プレスリー、ビートルズ、マイケル・ジャックソン、マドンナと大物が来る
んだが、なんと、とっくの昔に故人になったビングが、まだ、4つのタイトルをもっている。

あの名歌手のシナトラだって、初めは、「ヘイ、ビング(の物真似)!」とやじられていたそうだから、およそ一流といわれる
ポピュラーシンガーで、彼、ビングの影響を受けていない人は居ないだろう。ちなみに、シナトラは、スオゥーナーと売り
出されていた(古い話だね)。

そして、この創始者のビングとSPレコード、それにジュークボックスが結びついて、3分間に命を賭けるポピュラーソング
が一大産業になったわけ。


ポピュラーソングは、3分間しか聞いてもらえない。
長いようで短い3分間の勝負。
3分間ですべてを出し切れるか、そして、3分間飽きさせないで、もたすことができるかということ。パット・ブーンなんか
は。最初のフレーズで勝負していて、サビがない。だから、3分間すら持たない、長すぎるてことになっちゃう。

それに、何を聞いても、何時聞いても、何時も同じシナトラ、同じディーン・マーチン、何時も、ペリー・コモじゃなければ
ならないわけだから、いくら上手い、いい味をしているといったって、ポピュラーシンガーの歌は、3分間だけで、一曲だ
けで、良いことになる。アルバムになると同じ味の歌が延々と続くわけだから、これを聴いているのは、よっぽどのファン。

最近のクルーナーは、マイケル・ブーブレ。彼は、シナトラの再来だそうだが、こりゃ、とてもとても、その格じゃ?

CW愛好家の一人がポピュラーシンガーの声量のなさを笑ってらっしゃった。
とんでもないこと。
一流のポピュラーシンガーの歌を聞いたことがないんだろう。例えば、トニー・ベネット。彼のショーでは、最後にノンマイ
クで2,3曲聞かせるのが恒例だった。
ノンマイクで、ラジオシティの隅まで響きわたったのだよ。


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