タイ・うまいもの!

1994年05月15日

プラーカポーン(プラ・カプーン、プラ・ガポン・ヌンマナオ)


タイ料理というと「辛い」というイメージがあるようだが、南の方のタイ人の約半数は、実は、「辛い」ものが苦手なんだ。
タイの「辛い」は、青唐辛子のプリッキーヌー。この辛さは、メキシコのハラペーニョ並み。もっとも、チレ アバネロ/ハバネロにはかなわないというが、ここまで「辛く」なると日本人にはどれもこれも同じだろう。プリッキーヌーは、普通、プリックと呼ぶ。何処でも出される漬け醤油のナンプラ・プリックには、こやつを刻んだのが入っている。トム・ヤム・クンだって入っているから、油断しちゃいけない。全部、丹念につまみ出す。
北のほうのイサーンの人たちは、ナンプラ・プリックを飯にかけて食うが、とても、とても。
さて、「辛さ」とは縁の無い料理の一つに、「プラー・カポーン」の鍋がある。中級以下のタイレストランで食べられる。鱸のような魚,、プラ・カポーンを魚の形のアルミの鍋で炭火で煮る。豚の背脂を細くきったやつを入れ、ナンプラ(魚醤)で味をつけ、パクチー(香菜、コリアンダー)をたんまり入れたら、最後にライム、(マナオ)をさっと絞り込む。
一番上の写真は、ラヨーンの海辺のレストランの水槽の中を泳いでいるプラー・カポーンだけれど、わかるかな。
次の写真は、カンチャナブリの戦場にかける橋の鉄橋の下のレストランのプラー・カポーン料理。
パクチー、香菜、コリアンダーは、知っているよね。
ちなみに、ラヨーンは、ナンプラ(ナーム・プラー、魚醤)の名産地。ナンプラの良いものは、香ばしいにおいがする。似たような言葉に「ナーム・プラオ」=ただの水があるので注意。



1994年05月15日

ちょっとうまいもの、するめイカ・たこ焼き・肉団子・スイカのジュース



タイの「のしイカ」。道端の露店で、オバちゃんがあぶった後で、手動ローラーでのしてくれる。ラーヨンでは、20から30バーツするから現地感覚では結構高いものだ。
甘辛いタレがつく。



カノム・クロック、ほんのり甘いココナッツ味のたこ焼き。もっとも、タコはおろか、中身は入っていない。バンコックでもあるけれど、これも、どっちかといえばローカルなものだろう。たこ焼きを焼くよう鉄板で半球状に焼いてから、二つあわせて丸く仕上げる(カノム=菓子)。

肉の筋ともち米の団子のように串刺しになっているソーセージ。ルーク・チン・エン、団子とは違う。多分、バンコックでもあるんだろうね。

屋台売りのこういったものは、ちょっとでも味が落ちると売れなくなるから大変だ。

ナーム・タェーン・ムー(ウオーターメロン・シェイク、スイカのジュース)。タイのゴルフ場のレストランには決まってある。こいつは本当にうまい。写真は、最高級ホテルの一つのスコータイのタイ・レストラン、セラドンで作ってもらったもの(ナーム=水)。

バス停留所の売店で売っているからからに乾いた梅干、塩と砂糖の結晶がついたやつ、甘くて辛い。ちょっと旨いものだ。でも町で見かけたことがない。



1994年05月22日

家庭料理・B級グルメ





バンコックでタイめしを食うことになると、タンジンThan Yingやサラリムーナム、ブサラカム、セラドンとかベンジャロンてな高級?レストランに案内されるのだろうが、実は、B級グルメというか、タイのサラリーマンが昼飯を食うところのぶっ掛け飯料理が、これ又、うまいのだ。
例えば、スラウオン通りSurawong Rd.のラーン・ドゥーム。タニヤやパッポン付近にもこういう類の店がある。こんな食堂・飯屋はオーナーのオバちゃんが腕によりをかけてつくっているものだ。
どんな飯かって? 先ずは、ライヨンの村祭りの料理。
次は、ライヨンの砂浜にある飯屋の食卓を紹介してみよう。真ん中にあるのが、カブトガニの姿焼き。卵だけ食うんだけれどね。
ただ、こういう店は旅行者にはちょっと???かも知れないね。じゃあ、平凡なところで、バンコックの中級レストラン、トン・クルアンThonkruengはどうだろう。一昔前は、現地人ばかりだったけれど、今じゃ外人の方が多いと聞いている。ここは、ドリアンがOKのはず(但し、電話で聞いておくこと)、それにカッポーパー・パッヘン、魚の浮き袋を揚げて混ぜたサラダなんていうものが食える。浮き袋を揚げると風船のように膨らむ。小さいほどうまい。ここのは、小指の先くらいの大きさでなかなかのもの。
「辛い」のが苦手だったら、スープは、トム・ヤムじゃなくて、ケーン・チュー・タウフー(豆腐入り)か、ゲーン・チュー・サーラーイ(海苔のスープ)。パット・パッブンで、クロイスターを飲んで、後は、カオ・クルック・カピでも頼むか。



2006年09月16日

誰でも知ってる蟹カレー、プー・パット・ポン・カリー


もうコリャ、誰でも知っているものだが、どうしても外せないのがカニカレー。
そして、カニカレーとくりゃ、ソンブーンだろう。
Developing countryのジョブなんかやらないよといっていた奴が、カニカレーを食わしたらころっと変身してくれた。
これを食うだけのためにタイに行ってもよいのだ。

ソンブーンの前に並んでいる蟹。勿論活きている。この蟹は、マレー半島から持ってくる。ラヨーン県Rayongやチャンタブリ県Chanthaburiでは獲れない。
だから、ラヨーンのローカルな飯屋の蟹カレーの蟹は、ガザミなので、今一(イマイチ)。

カニカレーで、財を成したソンブーンSomboon Seafoodは、今や、BKKに4つの店を出すようになった。立派な日本語のウエブサイトも出来たようで、便利になったものだ。
なお、カニカレーのほかに、一般的な蟹の土鍋焼き(プー・オップ・ウンセン、こいつは、春雨をたべる)や揚げ魚の甘酢あんかけ(プラー・サムロツ)、牡蠣の卵とじ(オースアン)なんかもうまい。



2006年09月17日

ちょっとうまいもの





プラー・チョン(雷魚)、プラー・ドウック(なまず)、プラー・カプーン(鱸のような白身の魚)、プラー・ジャラメット(まながつお)、プラー・カウ(ハタ)などが良く食べられている。プラー・サムロツにするんだったら、どれでもうまい。プラーは魚。サムロツは、三つの味。
ちなみに、ナム・プラーは、魚の水、即ち、魚醤。



スコータイにいったら、川岸に繋いである船の上のレストランで、有名な川えびを食うと良い。オバちゃんが炭火で焼いてくれる。



スクムビット・ソイ24に“シーフード・マーケット・アンド・レストラン”なる大きなシーフード料理店がある。クレジットカードがきく、完全な観光客向けの店だが、自分で食べたい魚介類を選び、好きな調理方法で作ってもらうことが出来る。高いけれど、ちょっと楽しいもんだ。http://www.seafood.co.th/



1994年05月15日

ちょっと珍しいもの





ラヨーンに滞在していた頃、たいしてうまいと思わないのに、時々なんとなく食いたくなる屋台の麺屋があった。タイ人に話したら、あそこは大麻を入れているから行かない方が良いといわれた。真偽の程は?
タイ、特に、北のほうには、アッというような食物がある。
タガメ(メーンダー)はすり潰してデップに入れたり、揚げて食べたりする。赤蟻の卵(実は蛹ーカイモットデーン)は、スープに入れるそうだ。この時、成虫の蟻も混じっているので蟻酸で酸味が出るそうな。羽を取ったタマムシ、ケラ(螻蛄)、シロアリ(白蟻)等も食材になるとのこと。
南のほうでも蛙は食べている。蛙というと、普通は食用蛙。フランス料理でも出てくるが、タイの蛙は、小さい足も食べる。これは食べたが、恐らく、トノサマガエル程度の大きさの蛙だと思う。

バンコックから北へ、約300km、チャオプラヤ川は、四つの支流に分かれる。年に一度の雨季には流域一帯が氾濫、水浸しになる。この氾濫で、田畑が肥沃になるが然し、この期間は当然、農業は出来ない。とはいえ、タイ米は、二期作が一般的な上、氾濫の期間は豊富な漁業資源による現金収入が見込まれる。だから、こうしたいささか珍しい北部の食材は、貧しくて食べるものが無いからではなく、「旨い」から食べるのだとされている。
大雨の年には、バンコックでさえ、チャオプラヤの川岸に土嚢が積まれることがある。
この雨季の氾濫が終わるともう、タイ、陰暦の12月。十一月の初旬に、ロイ・カトゥーンの祭りがある。

日本人は、北のほうに「しょっつる」、関東の「クサヤ」や納豆、関西の鮒寿司や大徳寺納豆があり、こういった味噌・醤油類の発酵食品には慣れているから、ナン・プラーやカピの臭いにも結構耐性が有るようだ。然し、ドーリアンだけは、どうにも食えないという人が多いようだね。
左は、トムヤムクンの材料一式。ここでは、味が格別な川えびをおごっている。





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