古代の渦巻き
先ず、一番左側に示したものは、所謂、アムール土器である。
東アジアにおける土器出現期の主な遺跡分布
「アムール流域の考古学」V、N、コピチコ(ハバロスク教育大学)より http://kodaisi.gozaru.jp/kitanokodaisiB/kitanokodaisiB/amuuru/amuuru.html アムール川流域に出現した文化圏で製作された土器であり、アムール河下流に左方から注ぐ支流であるアムグン河の流域の、ポリーナ・オシペンコという集落からほど近いところにある古代人の住居跡は、約2万5千年前から1万5千年前にかけての後期旧石器時代のものである。
ガーシャ遺跡の発掘の際に、世界最古の土器の一つが発見されたが、これは12.930年前のものである。平底深鉢で器壁と底部の土器で、内面は条痕文が施されている。 新石器時代の人々は、手の込んだ華麗な文様で土器を飾ったが、殆ど同じような文様が、現在のアムール流域の少数民族の衣服や、木やシラカバの皮で作った様々な装飾品にも認められる。 新石器時代の文様には顕著な幾つかの様式があり、それは多少の変化を伴いつつも、今日まで受け継がれている。 第一は縦方向のジグザグ文で、これは歯のついたこてのようなもので刻まれる。 第二は「アムール編目文」で、漁民にとっては自然なことである。明らかに網を模しており、ただ編目文は手の込んだ複雑な形になっている。 第三の、最も特徴的な文様は、渦巻文である。このはっきりした渦巻文は、平行に走る何本かの縦方向のジグザグ文の地文も上につけられ、容器全体を覆っている。.
二番目の、「岩に描かれた渦巻き模様」は、最近、NHKの番組でも放映された有名なアイルランドの紀元前3200年頃造られたニューグレンジの遺跡のものである。
なお三番目は、山形県押出(オンダシ)遺跡出土の漆塗り縄文土器
ファイストスの円盤(フェストスの円盤、Phaistos Disc, Phaistos Disk, Phaestos Disc) 1908年7月3日にクレタ島南岸のファイストス宮殿(もしくは神殿)の内部で、ルイジ・ペルニエル によって発見された厚さ2.1cm、直径16cmの粘土製の考古学上の遺物である。 粘土のひもを渦巻き状に巻いて作ったことが分かっている。 紀元前1600年代、宮殿は火災によって被害を受けており、ファイストスの円盤も焼き固められた状態で見つかった。 ファイストスの円盤はクレタ島のイクラリオン考古学博物館に収蔵されており、一般にも公開されている。
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