縄文の世界 釈迦堂遺跡博物館 (5) 釈迦堂秋色、その壱



秋が遅いといわれる今年も、もう、釈迦堂あたりはかなり紅葉していた。






釈迦堂遺跡博物館は、11月3日が開館記念日で、毎年、収蔵庫開放などのイベントが行われる。

何時もは閑散としている館内も、この日は休日だということもあり、賑わっていた。
まことに喜ばしいこと。


今年は、なんと、館内でおうすの無料サービスまであった。



縄文の味 ? を満喫させていただけた。感謝。




さて、常設展の内容だが、例の目玉の巨大水煙は、お色直しで退出中。

然し、代わりに実に見事なものがおいてあった。





曾利式の深鉢、これは見ごたえがある。

ぜひ現地で、実物をご覧願いたい。






この品は、水煙が帰ってきても、ぜひ常設展示して欲しい。

他の地域の大型の土器といえば、大体、甕棺や伏せ甕になるが、
釈迦堂には、他にあまり類を見ない大型の土器があるのが特徴。

この曾利式も、巨大といってよいほど。

見事なものだ。




さらに、この他に類を見ない文様は、この地域特有のものなのか。



下は収蔵庫で、お目にかかったもの。





こちらは小型だが、同じ系統の文様。
釈迦堂には、この他にも類似のものがあるのだろうか。





東京都秋川市・中管生の中期深鉢、酷似している。








そして、同じ、富士眉月弧に属する相模川流域の平塚市上吉沢・原口遺跡からも









全国の博物館関係者への切なるお願い。

今回の釈
迦堂遺跡博物館の曾利式の見事な深鉢の写真を見ていただきたい。

照明が凝り過ぎていて影が出ている。
これでは、折角の名品が泣いている。


こうしたものの照明に、スポット形の照明を使うのは厳禁。

自然光が最も好ましいが、せめてフラッド型にすべき。平凡な蛍光灯照明でも十分。

こうした名品は、そのものをして語らしめるのが肝要なのだから、極力明るく影の出ない照明をお願いする。


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